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ゆとりくんの会社yutoriはなぜ伸びた?7年で上場までいった経歴と事業を調べてみた

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令和の虎に虎として登場したり、新しい本を出したりと、最近「ゆとりくん」という名前を見る機会が増えました。株式会社yutoriの代表取締役社長、片石貴展さんのことです。

ただ、「Instagramから始まって上場した若手経営者」という説明だけでは、正直よく分かりません。知りたいのは「何をどうやったら、そうなるのか」のはずです。

先に断っておくと、私は起業の専門家ではありません。番組を見ていて「この会社、実際のところどうなっているんだろう」と気になったので、決算資料まで見に行った一視聴者です。会社員をしながら自分でも小さく何かを作っている途中で、ゆとりくんを評価できる立場ではありません。

なので、この記事に書くのは調べて分かったことと、それを見て自分が思ったことだけです。数字はすべて公開されている資料から取っています。

ヒロト
ヒロト
派手に見える会社ほど、伸びた理由そのものは意外と地味だったりしますよ。

ゆとりくんの会社yutoriの売上はいくら?数字で見る現在地

まず数字から見ます。yutoriは東証グロース市場に上場しているので、業績は誰でも確認できます。2026年3月期の売上高は142億3,467万円で、前の期からおよそ71%伸びました。

📊 yutori(証券コード5892)の直近実績

項目 金額・数値
売上高(2026年3月期・連結) 142億3,467万円
営業利益 10億8,407万円
前期比(売上) 約71%増
2027年3月期の売上見通し 185億円

出典:IRBANK(5892 yutori)

上場企業で売上が1年に7割増えるというのは、かなり珍しい部類に入ります。しかも創業は2018年で、Instagramのアカウント1つから始まっています。2020年にZOZOグループへ入り、2023年に上場しました。

ただ、ここまでだと「すごい人の話」で終わってしまいます。私が知りたかったのはこの先でした。

伸びた仕組み①:商品より先に「人が集まる場所」を作った

yutoriの出発点は、2018年に立ち上げられたInstagramアカウント「古着女子」でした。商品を作る前に、先にお客さんを集めているというのが、この会社の一番の特徴です。

⚖️ 起業の順番が逆だった

よくある順番と、yutoriの順番

よくある順番

商品を作る → 売り先を探す
在庫と設備に先にお金が出ていくので、外したときの損失が大きくなります。

yutoriの順番

先に人を集める → 後から商品を出す
アカウント運用なので元手がほとんどかからず、出す前から反応が読めます。

調べていて一番おっと思ったのがここでした。売り先が決まっていない在庫ほど怖いものはないはずで、逆に買ってくれる人がすでに見えていれば、何を作るかで迷う時間が消えます。順番を入れ替えただけなのに、リスクの大きさがまるで違って見えました。

伸びた仕組み②:ブランドを1つに絞らず、増やし続けた

yutoriは9090、genzai、PAMMなど、複数のブランドを並行して展開しています。1つの看板を大きく育てるのではなく、小さいブランドを何本も走らせる形を取っています。

アパレルは流行の移り変わりが速いので、1つのブランドに集中していると、それが飽きられた瞬間に会社ごと傾いてしまいそうです。複数走らせておけば、当たったものに寄せて、外れたものを畳むという判断ができます。売上が短期間で7割伸びたのも、この「打席の多さ」が効いているのだろうと思いました。

これは自分にも当てはまるなと思いました。1つのテーマに全部を賭けるより、小さく複数試して反応が出たものを伸ばすほうが、結果的に速いのかもしれません。

伸びた仕組み③:社長自身がメディアになっている

もう1つ見逃せないのが、「ゆとりくん」という名前が会社と別に認知されていることです。社長個人がSNS上の人格として発信し、そこからブランドを知る人がいます。

普通の会社は、広告費を払って知ってもらうところから始めます。社長自身が見られている会社は、その入り口を自前で持っていることになります。本を出したり番組に出たりしているのも、この入り口を広げる動きとして見ると、たしかに一貫しているように見えました。

ヒロト
ヒロト
ここまでが「仕組み」の話です。次が、この記事でいちばん書きたかったところになります。

令和の虎に「虎」側で出るようになった意味

2026年に入って露出が増えたきっかけの1つが、令和の虎への出演です。登場したのは志願者としてではなく、出資する側の「虎」でした。初登場は、低身長でもかっこよく履けるボトムスを作りたいという竹川錬さんの回(888人目)です。

出典:令和の虎CHANNEL「初登場・ゆとりくんVSドラゴン細井…竹川錬さんの回(888人目)」

令和の虎の虎はこれまで40代から50代の経営者が中心でした。そこに30代前半の上場企業社長が入ってきたことになります。番組の側も、今の若い起業家に届く人を必要としているのかなと感じました。

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同じことを個人でやるなら、どこから始められるのか

ここからは、調べたことではなく私が思ったことです。ここまで見てきた3つの仕組みは、真似できない部分と、そのまま使える部分がはっきり分かれています。混ぜて読むと「すごいけど自分には関係ない話」で終わってしまうので、自分なりに分けてみました。

❌ 真似できない部分

  • ZOZOグループ入り。相手があってこその話です
  • 上場。規模と管理体制が前提になります
  • 社長個人が認知されるまでの発信量。量も時間もかかります

✅ 今日から真似できる部分

  • 商品より先に、人が集まる場所を作る。順番を逆にするだけです
  • 在庫や設備にお金をかけずに始める。外したときに死なない形にします
  • 小さく複数試して、当たったものに寄せる。打席を増やします
  • 数字が出てから、後追いで会社の形を整える。最初から法人にする必要はありません

自分にとって一番刺さったのが最後でした。yutoriも最初から上場企業だったわけではなく、小さく始めて、伸びてから体制を整えています。実績がないうちに形だけ整えても、お金と時間が出ていくだけなんだろうなと思いました。

🔍 「そろそろ法人にしたほうがいい?」で迷ったら

副業や個人事業がある程度伸びると、法人にしたほうが税金面で有利になる分岐点が必ず来ます。ただし、その線引きは売上と経費の内訳で変わるので、自分で調べても答えが出ません。判断だけ先に済ませておくと、動くべきときに迷わずに済みます。

会社の住所を、どうするかという問題

小さく始めるときに意外と早く出てくるのが住所の問題です。法人登記には住所が必要ですが、自宅で登記すると住所が登記簿に載り、誰でも見られる状態になります。バーチャルオフィスは、その住所だけを借りられるサービスです。副業のうちから使えるものもあるので、選択肢として知っておくと迷わずに済みます。

0円バーチャルオフィス

法人登記や屋号での利用、郵便の受け取り、電話の受付転送まで無料で使えるプランがあります。まだ売上が立っていない段階から始めたい人向けです。

  • 法人登記と屋号の利用に対応
  • 郵便の宅配受取と電話の受付転送
  • 副業や創業前の段階から使える
GMOオフィスサポート

月額660円から使えるバーチャルオフィスです。登記に対応したプランも用意されていて、費用を抑えたい人はこちらが向いています。

  • 月額660円から使える
  • 登記に対応したプランがある
  • 全国の拠点から住所を選べる

よくある質問|ゆとりくんとyutoriのQ&A

ゆとりくんの本名は何ですか?

片石貴展(かたいし たかのり)さんです。1993年生まれで、株式会社yutoriの代表取締役社長を務めています。

yutoriはどんな会社ですか?

9090、genzai、PAMMなどのブランドを展開するアパレル企業です。東証グロース市場に上場していて、証券コードは5892になります。本社は東京都世田谷区北沢にあります。

ゆとりくんは令和の虎に出ているのですか?

出演しています。ただし志願者ではなく、出資する側の「虎」としての出演です。初登場は888人目の竹川錬さんの回でした。

yutoriの売上はどのくらいですか?

2026年3月期の連結売上高は142億3,467万円で、前の期からおよそ71%伸びています。翌期は185億円を見込むと公表されています。

ゆとりくんの考え方を詳しく知るには?

本人の著書が2冊出ています。『若者帝国』(KADOKAWA)と『自分の言葉で話せるようになりましょう。』(ダイヤモンド社・2026年6月17日発売)です。インタビュー記事より本人の言葉がまとまって読めます。

🌿 「自分もやってみたい」で終わらせないために

ゆとりくんの始まりも、Instagramのアカウント1つでした。お金をかけずに始められることは、いまも確実にあります。事業として形にする段階まで進むなら、設立の手続きと費用を先に把握しておくと、迷う時間がなくなります。

まとめ|yutoriから持ち帰れる3つのこと

本記事のポイントを3つにまとめました。

  • yutoriは2026年3月期の売上142億円、前期比およそ71%増という、上場企業としては珍しい伸び方をしています
  • 伸びた仕組みは「先に人を集める」「小さく複数走らせる」「社長自身が入り口になる」の3つです
  • 真似すべきなのは上場ではなく、商品より先に人が集まる場所を作るという順番です

派手な経歴のほうは真似のしようがありませんが、始め方そのものは今日からでも真似できます。私もまずは、自分が発信できるテーマを1つ決めるところからやってみます。

※本記事は、番組内で公開された情報および本人・会社が公開している情報にもとづいて作成しています。内容に誤りがある場合や修正のご希望がある場合は、お問い合わせよりご連絡ください。

参考:IRBANK(5892 yutori)/令和の虎CHANNEL(888人目 竹川錬さんの回)/KADOKAWA・ダイヤモンド社の各書籍情報

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